1990年、日本初の道化師の学校、アメリカ直輸入のリングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス・クラウンカレッジ・ジャパン(Ringling Bros. and Barnum and Bailey Circus Clown College Japan 略称RBBBC)という恐ろしく長い正式名称の学校を卒業。
さらなる演劇的表現を求めて、旧ソ連最後のモスクワに渡る。パンもトイレットペーパーも手に入らない社会状況にもまれながら、現ウクライナ国立サーカス・クラウン・バラエティー大学、モスクワ芸術座のオレグ・タバコフに学ぶ。ヨーロッパを代表する女性クラウン、ノーラ・レイの秘蔵っ子。
海外では、「クラウン文化のない国からやって来る凄いコンビ」と絶賛される豊かなキャラクター性と演劇性は、「喋っていないことを忘れてしまう」、「頭の中に台詞が聞こえる」と言われ、どんな垣根も軽々と越えるペーソスや表現力は、各国のアーティストたちに衝撃と影響を与え続けている。
劇場では、「劇場でしかできない作品」にこだわり、さまざまなテーマを通して見る人に直接関わる、日本では類を見ない独特のスタイル。観客が、「見に来る」、ではなく「体験しに来る」、「会いに来る」というところが特長。あくまでも、クラウンのルーツに忠実でありながら、日本人クラウンとしてのオリジナリティを忘れない。基本的なキャラクターはそのままに、作品によって演じ分けるスタイルは、日本のクラウンには珍しく喜劇俳優なのかクラウンなのか、呼ばれ方にはこだわらない独自の世界。
ステージの有無にかかわらず、ダメダメなロネとそれに振り回されるジージが、強烈なキャラクターを武器にパフォーマンスを展開。ジャグリングやクラウニング、マジックなどを駆使したフィジカル・コメディは、見る人の年令を問わず熱狂させる。
パフォーマンス以外では、主宰クラウン・スクールでクラウンの普及活動や後進の育成に力を注ぐかたわら、最近ではクラウンの最大の特質である「コミュニケーション技術」をベースにした講座の依頼が増えている。また、地域密着型の公共事業「Be A Clown」は、「成果発表型クラウンのワーク」の先駆けとして、各地域に新しいコミュニケーションの輪を作ってきている。
【主な出演】
【主なプロジェクト】